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1000万円以上の絵画が、いつの間にか廃棄される。 作品の価値がわからない人は、知識と興味に欠けている??

東京大学生協は、昨年9月に大学の中央食堂に展示されていた、亡き宇佐美圭司画伯の作品を、食堂の改修工事をすることで廃棄処分をしました。

 

大きな油絵を描く私にとって、今月8日の衝撃的なニュースには、驚きとそして怒りさえ覚えました。

 

宇佐美圭司さんは、2012年に既にお亡くなりになられていますが、40年以上も東大生や教職員の人達が利用してきた東京大学の中央食堂に、絵画「きずな」が展示されてきました。

 

しかしその「きずな」が、情報が共有されていなかったという理由で、廃棄処分されてしまい、画家の絵に閉じ込められた想いも、ご家族の想い出の絵に対する思いも、全て無くなり残念な結果に終わってしまいました。

 

工事の監修に当たっていた教授は、その絵画を保存して新たな設置場所を指定していたようですが、その情報は生協にはしっかり伝わってはいなく、その絵画に対する価値がわかっていない人達が作業に携わっていたのだと思いました。

 

 

もしこの絵画が、ピカソのゲルニカであり、ゴッホのひまわりであったら、状況は変わってきていたのではないかと思います。

 

誰でも一度は耳にしたことがある画家の名前や、誰でも一度はテレビや美術館、本屋さんや図書館などで目にしたことがある有名な絵画であったら、決して廃棄処分されることはなかったでしょう。

 

処分した大学生協側にも、その絵画に対する価値がわかる人が、一人でも携わってきていたら状況は変わっていて、いつまでも食堂の看板絵画として、皆さんの目に触れていたことと思います。

 

縦3.8m、横4.8mあるその絵画「きずな」は、宇佐美画伯が描いてきた作品の中でも、最大規模の大きさだということで、1976年に生協創立30周年の記念事業の一環として、宇佐美画伯に生協が依頼して制作されたものだと知り、依頼作品を処分してしまうなんて本当に信じられませんでした。

 

 

宇佐美さんの娘さん曰く、本当に残念だったと・・・ 絵画は4分割して移動できるものだったと・・・

 

誰が考えても、食堂に搬入することができたのだから、小さくまとめて搬出も可能だと考えるべきだと思います。

 

絵画に対して、そこまでの知識がなかったことが今回の事故に繋がったのだと思います。

 

この絵がもし東京大学の食堂ではなく、東京芸大の食堂にあったら、もっと大切にされていたのではないかと思います。

 

宇佐美さんは大阪出身で、高校卒業後に上京してから絵画を勉強し、63年から個展を開きアメリカや欧州へ渡り、72年にはベネチュア・ビエンナーレに参加しました。

 

83年に美術文化振興協会賞を、89年には日本芸術大賞を受賞し、武蔵野美大や京都市立芸大の教授を歴任し、福井県にアトリエを構え亡くなる2012年まで個展を開催していました。

 

同じ画廊の代表を務めている青木康彦さんは、1000万以上の価値があったのでは?と、とても残念そうに話しています。

 

私も息子が高校へ進学した時に、その公立高校で2階に事務所がある階段の壁に、2点の平山郁夫さんの絵画を見つけた時には、良い学校に進学できて良かったなぁ~と感動しました。

 

しかし面談の時その絵画について、なぜ学校で所有しているのかを聞いてみようと話しに出してみたところ、先生は平山さんの絵画の存在をあまり把握していませんでした。

 

それも美術の推薦入学で進学した、息子を担当する美術の先生が・・・

 

 

あまりの衝撃に、言葉が出ませんでした。

 

こんなに近くに名画があるのに、その存在さえ気づいていない・・・気づいていてもそこまで感心がない・・・

 

豚に真珠? 猫に小判?

 

ちょっと意味合いは違うと思いますが、その価値をわかっていないのに、所有している・・・とても危険だと思いました。

 

今回の絵画の処分に関しても、周りにその価値がわかっている人がいたら、状況は変わっていたはずです。

 

その行為が、とても残念に思ってなりませんでした。

 

 

 

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