土用の丑の日とうなぎの不思議・・・シラスウナギの減少の背景には地球温暖化が?

ドキュメンタリー

2020年の土用の丑の日は、1月23日、4月16日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日と、今年は夏休みになんと2回もやってきます。

夏の土用の丑の日にうなぎを食べると、夏バテしないとよく言われます。

しかしその貴重なうなぎの漁獲量が減っていてシラスウナギから養殖するので、シラスウナギが日本海域に入ってこない状態でうなぎ不足になり、高価な食材になってしまうのです。

うなぎのルーツと、2019年の土用の丑の日については、こちらをご覧ください。

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うなぎになるまで・・・

うなぎになるまでには、かなり大変な道のりがあります。

上記の記事でも紹介しましたが、日本の南方にあるマリアナ諸島沖でうなぎは生まれ、成長しながら海流を北上し数千キロを回遊した後、シラスウナギとなって日本にたどり着きます。

しかし日本では漁獲量が減少しているため、市場ではうなぎの完全養殖は実現していないことが深刻化しています。

その原因の一つには、中国がうなぎの稚魚を乱獲し密輸したり、河川環境の悪化などが指摘されています。

また海流変動にも問題があり、地球温暖化が後押ししています。


うなぎの生態の謎

水棲生物は、普通では川などの淡水と海水とに区分されるのですが、うなぎは淡水と海水の両方でも生活できるので不思議です。

どちらの場所でも対応できる、マルチな魚なんですね。

うなぎは、直径1.6mm以下の卵を何百万個も産み、約1日半で孵化した赤ちゃんは、のっぺらぼう状態でレプトケファルスという名前で呼ばれています。

1週間くらいでレプトケファルスに成長し、平べったいペラペラの体で海流を漂い、メダカのような黒い眼以外は透明なので、敵から身を守りやすいのです。

北赤道海流はフィリピン諸島で2本に分かれ、レプトケファルスは南はミンダナオ海流に乗って南下するものと、北へは黒潮に乗って北上し、全長5~6cmのシラスウナギに成長するのです。

シラスウナギは体が透明なことを除けば、親とほとんど同じ形をしています。

日本や台湾などの東アジアの河口から川をさかのぼり、中流や湖などで5年から10年かけて成長し、再びマリアナ諸島沖へ戻って産卵すると考えられています。

長い長い航海の結果、身が引き締まった脂ののった魚に成長するのですね!


まとめ

うなぎは滋養強壮によく、夏に食べると夏バテ防止になると言われていますが、何度も荒波を乗り越えて成長していくので、忍耐強いうなぎからパワーがもらえそうな気がします。

しかし、うなぎはレプトケファルスという名前の時があり、平べったくてペラペラの生態で、体は透明で黒目がついたメダカ状態で、北赤道海流を2本に分かれ、その分岐点で違う人生を選ぶという不思議な魚であることを知りました。

地球温暖化により、うなぎにとっても住みにくい世の中になっていると思います。

土用の丑の日には、うなぎの長い長い航海の旅を考えながら、美味しいうなぎと向き合おうと思っています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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