ミャクミャクが「怖い」と言われる理由とは？デザイン心理とカラーで徹底解説

大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」。かわいいという声がある一方で、「正直ちょっと怖い」「なぜこんなデザインに？」という疑問も多く寄せられています。

実はミャクミャクが“怖く見える理由”には、デザインの構造や色彩、そして人間の心理反応が深く関係しています。

この記事では、ミャクミャクがなぜ怖いと言われるのかを、デザイン心理・色彩・初期デザインとの比較からわかりやすく解説します。「不気味に見えるのはなぜ？」という疑問がスッキリする内容です。

ミャクミャクが「怖い」と言われる理由とは？

大阪・関西万博の公式キャラクターとして登場したミャクミャクは、その独特なフォルムから「かわいい」と「ちょっと怖い」の両方の印象を持たれる不思議な存在です。

SNSを中心に「怖い」という声が目立つのは、人の心理が特定の見た目に反応しやすい特徴と深く関係しています。

① 顔のパーツが小さく“のっぺり”して見える

ミャクミャクの顔は、表情が強く出にくいデザインです。

目や口が小さく配置されているため、遠くから見ると「表情が読めないキャラクター」として認識されます。

人は表情が見えないものに不安を抱きやすい心理があり、それが「なんとなく怖い」と感じる理由の一つになっています。

② 目の形が「無表情」に見える

ミャクミャクの目は丸く、白目の占める割合が多いデザインです。

このような“無表情に見える目”は、心理学的に「感情が読み取れない存在」として扱われやすく、安心よりも“警戒”を感じさせることがあります。

③ 色のコントラストが強く、刺激的に映る

赤と青というはっきりとしたカラーリングは視覚的なインパクトが強く、初見では「刺激の強い存在」として記憶されます。

とくに赤い色の割合が多いキャラクターは、人の本能に「注意すべき」と感じさせやすく、結果的に「ちょっと怖い」という印象につながります。

初期デザインと現在の違いからわかる心理的効果

ミャクミャクの初期デザインは、現在よりも抽象的で、形の境界が曖昧でした。

そのため多くの人が「さらに不気味」「正体がわからない」という印象を持ちやすかったのです。

初期デザインは“境界が曖昧”で不安を感じやすい

初期案では、体のパーツ同士が柔らかく溶け合うような形をしていました。

人間は“形のあいまいなもの”に対して「何かわからない」という不安を抱きやすく、それが恐怖感を増幅させていました。

現在デザインは“キャラ化”が進み親しみが出やすい

最終デザインでは、体の部分がくっきりと分かれ、全体のフォルムも丸みを帯びて整っています。

この変更により「キャラクターとして認識しやすい形」になり、怖さよりも親しみが増すように調整されています。

ミャクミャクの色に隠された意味とは？

赤と青の組み合わせは、アートの世界でも“対照的なエネルギー”を持つとされています。ミャクミャクの色使いが強く印象に残るのは、そのコントラストが視覚的に大きな意味を持つからです。

赤は「生命・興奮・警戒」を連想させる色

赤は人間の本能に働きかける力が強い色です。血液・エネルギー・動きを象徴し、一方で“危険”や“注意”とも結びつくため、キャラクターに採用すると刺激的に映ります。

青は「冷静・知性・神秘」を象徴する色

青は落ち着きや知性を感じさせる一方で、「深海」や「宇宙」といった神秘的なイメージも持っています。

ミャクミャクの青い部分は、どこか“得体の知れない雰囲気”を演出していて、赤との対比が強いほど印象に残る配色になっています。

なぜ世代によって印象が違うのか？

大人と子どもでは、ミャクミャクに抱く印象が大きく異なると言われています。

この違いは、キャラクターを見るときの“判断基準”が大人と子どもで大きく異なるためです。

子どもは形の奇抜さに敏感

子どもは「わかりやすい形」「シンプルな表情」を好みます。

ミャクミャクのように複雑なシルエットや抽象的な形は、まだ経験の少ない子どもにとって“不思議でよくわからない存在”として映りやすく、それが「怖い」につながることがあります。

大人は“コンセプト性”を評価しやすい

一方で大人は、キャラクターの背景やデザイン意図を理解しようとします。

「細胞の連なり」「生命のつながり」をテーマにしたミャクミャクのアート性を魅力として感じる人も多く、評価が分かれる理由はここにあります。

まとめ：ミャクミャクが「怖い」のは自然な心理反応

ミャクミャクが怖いと言われるのは、デザインの構造・色彩・初期案との対比・心理的効果などが複雑に作用しているためです。

デザインを見るときの感性は人によって違うため、「かわいい」と感じる人と「怖い」と感じる人が両立するのは自然なことです。

ミャクミャクのデザインには、アートとしての魅力や万博の理念を象徴する深い意図が込められていて、その“理解すればするほど味わい深いキャラクター性”が、現在も人気へとつながっているようです。

ミャクミャクさすがですね！