新学期を前に不安や落ち込みを感じる子どものメンタルヘルスを支えるため、セサミストリートのエルモとクッキーモンスターが歌う「まほうのはじまり」が公開されています。
「こどものけんりプロジェクト」の一環として展開されている取り組みで、セサミストリートの楽曲だけでなく、自分の気持ちに気づくためのワークシートも無料で利用できます。
この記事では、「まほうのはじまり」で伝えられているメッセージや無料ワークシートの内容、新学期を迎える子どもの心をサポートするために保護者が知っておきたいポイントまでご紹介します。
是非参考にしてみてくださいね!
- 「まほうのはじまり」に込められた子どもの心を支えるメッセージ
- 無料ワークシートで自分の感情に気づき、向き合う方法
- 新学期の不安に寄り添うために保護者ができるサポート!
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セサミストリートが新学期の子どものメンタルヘルスを楽曲と無料ワークシートでサポート
新しい学年や学校生活が始まる時期は、楽しみな気持ちがある一方で、不安や緊張、寂しさなど、子どもの心が大きく揺れやすいタイミングでもあります。
そんな子どもたちに寄り添うため、セサミストリートは日本ユニセフ協会の「こどものけんりプロジェクト」に関連するメンタルヘルスの取り組みを通じて、楽曲「まほうのはじまり」や、親子で取り組めるワークシートを公開しています。
エルモたちの親しみやすい言葉や遊びを通して、自分の感情に気づき、安心して表現するきっかけを作れることが、この取り組みの大きな特徴です。
エルモとクッキーモンスターが歌う「まほうのはじまり」が公開
子どものメンタルヘルスを応援するコンテンツの一つとして公開されているのが、セサミストリート版の楽曲「まほうのはじまり」です。
エルモやクッキーモンスターという、子どもたちにとって身近なキャラクターが登場することで、「心の健康」や「感情」といった少し難しく感じられるテーマにも自然に触れやすくなっています。
大人から「自分の気持ちを話してみて」と急に言われても、子どもによっては何と答えればよいのか分からず、黙り込んでしまうことがあります。
一方で、好きなキャラクターが歌う楽曲を一緒に聴けば、「こんな気持ちになることもあるよね?」「今はどんな気分かな?」と、会話を始めるきっかけを自然に作ることができます。
セサミストリートが大切にしているのは、いつでも明るく元気でいることだけが心の健康ではない、という考え方です。
うれしい、楽しいといった感情だけでなく、がっかりしたり、心配になったり、ドキドキしたりすることも、人が持つ大切な感情の一つです。
日本ユニセフ協会が公開しているセサミストリートのメンタルヘルスコンテンツでも、さまざまな感情について考え、自分がどんなときにその気持ちを経験するのかを親子で話すことが勧められています。
「不安になってはいけない」と否定するのではなく、「今は不安なんだね」と気づくところから始めることが、新学期の子どもの心を支える第一歩になりそうです。
この取り組みで特に良いと感じるのは、メンタルヘルスについて特別な授業のように構えなくても、普段の生活の中に取り入れやすい点です。
例えば登校前や帰宅後に親子で曲を聴き、その流れで「今日はどんな気持ちだった?」と話すだけでも、子ども自身が心の状態を振り返るきっかけになります。
新学期は子ども自身にも理由をうまく説明できないモヤモヤが生まれることがありますが、歌やキャラクターを間に置くことで、親子ともに感情について話しやすくなるでしょう。
自分の感情に気づけるワークシートを無料で利用できる
楽曲とあわせて活用したいのが、日本ユニセフ協会の特設ページで紹介されているセサミストリートの子ども向けワークシートです。
2026年時点の公式ページでは、「わたしのかんじょうガーデン」「かんじょう見っけ!」「こころのきろく」「気持ちのものさし」「五感をつかって」など、感情を理解したり落ち着かせたりするための複数の教材が用意されています。
いずれも家庭で取り組める内容になっており、遊びやぬり絵を楽しみながら、自分の心の状態に目を向けられるのが魅力です。
例えば「わたしのかんじょうガーデン」では、「うれしい」「ワクワク」「ドキドキ」「がっかり」といった感情を花に見立て、色を塗りながらさまざまな気持ちについて考えます。
「こころのきろく」は、その日に感じた気持ちを書いたり絵にしたりして、一週間ほど心の変化を記録できる内容です。
さらに「気持ちのものさし」では、気持ちがあふれそうなときに、その感情がどのくらい大きいのかを考え、自分に合った向き合い方を探していきます。
「何があったの?」と出来事だけを聞くのではなく、「そのとき、どんな気持ちだった?」と感情に目を向けられる仕組みになっている点が特徴的です。
また、「五感をつかって」では、今見えているものや聞こえているもの、体で感じていることなどに意識を向けながら、深呼吸をして心を落ち着かせる方法が紹介されています。
ほかにも、エルモの物語を読みながら感情について考える「エルモの大きなかんじょう」や、親子で楽しめる「ぬり絵でリラックス」、自然をイメージした動きや呼吸法を試す「心と体をととのえよう」などがあります。

文字だけで自分の気持ちを説明するのが難しい年齢の子どもでも、絵や色、体の動きを使えば感情を表現しやすくなります。
「うちの子は気持ちをなかなか話してくれない」と感じている家庭ほど、会話だけに頼らず、こうした教材を間に置いてみる価値があるでしょう。
新学期への不安や落ち込みを抱える子どもに寄り添う取り組み
セサミストリートのメンタルヘルス支援が新学期と相性がよい理由の一つは、生活に大きな変化があるときには、子どもの感情も大きく動くことがあるという前提に立っているからです。
クラス替えや進学、新しい先生や友達との出会い、生活時間の変化など、新学期には短い期間に多くの変化が重なります。
楽しみに見える子どもであっても、「友達ができるかな?」「勉強についていけるかな?」「先生はどんな人だろう?」といった不安を心の中に抱えている場合があります。
日本ユニセフ協会のセサミストリート特設ページでも、新学期のように生活に大きな変化がある時期には感情が大きく動く場合があると説明されています。
そして、子どもが自分の感情を表し、理解できるように大人が手助けすることは、さまざまな面での成長にもつながるとされています。
重要なのは、子どもの不安をすぐに消そうとすることではなく、まず「そう感じているんだね」と受け止めることです。
「心配しなくて大丈夫」「すぐ慣れるよ」と励ますことも悪いわけではありませんが、その言葉の前に子どもの気持ちを聞く時間を作ると、より安心して話せるようになります。
また、子どもの心を支える方法は「つらいときに話を聞く」だけではありません。
普段から感情について話したり、落ち着く方法を一緒に試したりしておくことで、いざ気持ちが大きく揺れたときに、子ども自身が使える選択肢を増やすことができます。
セサミストリートのワークシートでも、深呼吸や五感への意識、体を動かす方法、自分を落ち着かせるアイテム作りなど、家庭で試しやすい方法が紹介されています。
新学期が始まってから困ったときだけ使うのではなく、春休みや夏休みの終わりなど、生活が切り替わる前から親子で試しておくのもおすすめです。
そして、こうした教材は子どもの状態を評価したり、「正しい答え」を出させたりするためのものではありません。
「今日は黄色を選んだんだね」「昨日とは違う気持ちなんだね」と、大人が子どもの表現に興味を向けるだけでも十分なコミュニケーションになります。
この取り組みの価値は、子どもに何かを教え込むことよりも、親子が「こころのこえ」を話題にできる時間を日常の中に増やせることにあると感じます。
エルモやクッキーモンスターの力を借りながら、新学期の前後に「今、どんな気持ち?」と聞ける関係を作っておくことが、子どもの小さな心の変化に気づくきっかけになるでしょう。
エルモとクッキーモンスターの「まほうのはじまり」とは?
「まほうのはじまり」は、子どもたちが日々変化する自分の気持ちに気づき、その感情と付き合っていくためのヒントを歌で届ける楽曲です。
2026年8月には、エルモとクッキーモンスターが歌うセサミストリート版が「こどものメンタルヘルスキャンペーン~“こころのこえ”をきいてみよう~」の新しいコンテンツとして公開されました。
「どんな感情も大切」「気持ちは変わっていく」というメッセージを、子どもにも親しみやすい歌を通して伝えていることが大きな特徴です。
「どんな感情も大切」というメッセージを歌で伝える
セサミストリート版「まほうのはじまり」で特に大切にされているのが、「どんな感情も大切なものである」というメッセージです。
子どもの心について考えるとき、「いつも笑顔でいてほしい」「できるだけ落ち込まないでほしい」と願う保護者は少なくありませんが、人の心には楽しい気持ちだけでなく、悲しさや不安、怒り、寂しさなどさまざまな感情が生まれます。
特に新学期は、新しい友達や先生、教室、授業など環境が大きく変化するため、期待と不安という異なる感情を同時に抱えることも珍しくありません。
ネガティブに見える感情を「なくすべきもの」と考えるのではなく、まず自分の中にある大切な気持ちとして認めることが、「まほうのはじまり」が子どもたちへ届ける重要なメッセージの一つです。
日本ユニセフ協会によると、セサミストリート版ではエルモとクッキーモンスターが、こうしたメッセージを楽しく優しい歌声で子どもたちに届けています。
メンタルヘルスという言葉だけを聞くと、小さな子どもには少し難しいテーマに感じられるかもしれません。
しかし、大好きなキャラクターと音楽を入り口にすれば、難しい言葉を覚えなくても「いろいろな気持ちがあっていいんだ」と感覚的に受け止めやすくなります。
感情に良い・悪いという評価をつけるのではなく、まずは「今こんな気持ちなんだ」と気づくことが、自分の心と付き合うためのスタートになります。
また、保護者にとっても、楽曲は子どもの気持ちを知るための会話のきっかけとして活用できます。
「学校は楽しかった?」だけでは「うん」「普通」といった短い返事で終わってしまうことがありますが、曲を聴いた後に「今日、エルモみたいな気持ちになったことはあった?」などと聞けば、子どもが感情を表現しやすくなる可能性があります。
答えを急がせたり、気持ちを否定したりせずに耳を傾けることで、「どんな気持ちでも話していい」と感じられる親子の関係づくりにもつなげられそうです。
気持ちはずっと同じではなく変化していくことを伝えている
「まほうのはじまり」が伝えているもう一つの重要なポイントが、「気持ちは変化していく」ということです。
日本ユニセフ協会も、この楽曲について「子どもたちが日々変化する気持ちとの付き合い方を歌で伝える」コンテンツだと紹介しています。
大人にとっては当たり前に思えることでも、強い不安や悲しさの中にいる子どもは「この嫌な気持ちがずっと続くのではないか」と感じてしまう場合があります。
今感じている気持ちが自分のすべてではなく、感情は時間や出来事によって動いていくと知ることは、心の変化を受け止めるうえで大切です。
例えば、新学期の朝には「学校に行きたくない」と不安だった子どもが、友達と遊んだことで昼には楽しくなり、帰宅後には疲れて少しイライラすることもあります。
同じ一日の中でも、人の気持ちは一つに固定されているわけではありません。
反対に、楽しい気持ちから急に寂しくなったとしても、それ自体がおかしいわけではなく、さまざまな感情が行き来することは自然な心の動きとして捉えられます。
「今は不安だけれど、この気持ちも変わるかもしれない」と考えられることは、つらい感情と付き合うための一つの支えになるでしょう。
保護者も、子どもが落ち込んでいるときに無理やり元気にさせようとする必要はありません。
「そんなことで落ち込まないの」と否定するより、「今日は悲しい気持ちなんだね」「昨日とは少し違うね」と言葉にしてあげることで、子どもは自分の感情を整理しやすくなります。
そして、少し時間がたった後に「さっきより気持ちはどう?」と確認すれば、子ども自身が感情の変化に気づく練習にもなります。
感情を消すことではなく、気づき、受け止め、変化を見守ることを親子で経験できる点も、「まほうのはじまり」のメッセージから得られる大切なヒントです。
Apple MusicやSpotifyなどでも聴くことができる
セサミストリート版「まほうのはじまり」は、2026年8月7日に「こどものメンタルヘルスキャンペーン~“こころのこえ”をきいてみよう~」の新コンテンツとして発表され、キャンペーン特設サイトで公開されています。
そのため、まず確実に楽曲を楽しみたい場合は、日本ユニセフ協会の「こどものメンタルヘルスキャンペーン」特設サイトからセサミストリート版を確認する方法がおすすめです。
親子でワークシートも利用したい場合は、楽曲と関連教材をあわせて確認できるため、メンタルヘルスについて話すきっかけも作りやすくなります。
音楽配信サービスを普段利用している家庭では、Apple MusicやSpotifyなどで楽曲を探したい場合もあるでしょう。
ただし、音楽配信サービスでは楽曲の公開状況や検索結果が時期や地域によって変わる可能性があるため、利用しているサービスで「まほうのはじまり」やセサミストリートなどの名称を検索し、最新の配信状況を確認するのが確実です。
少なくとも日本ユニセフ協会の2026年8月7日付の発表では、セサミストリート版がキャンペーン特設サイトで公開されたことが公式に案内されています。
子どもと一緒に初めて聴く場合は、公式のキャンペーンページから楽しむと、楽曲の背景や関連するメンタルヘルス教材についても理解しやすいでしょう。
「まほうのはじまり」は、単に聴いて楽しむだけでなく、親子の会話につなげることでより活用しやすくなります。
曲を聴いた後に「今はどんな気持ち?」「今日、一番大きかった気持ちは何だった?」などと尋ねれば、普段は言葉にしにくい感情を話す入口になります。
さらに、セサミストリートの「気持ちのものさし」や「こころのきろく」といった無料ワークシートを組み合わせれば、歌で感じたことを絵や言葉にして整理することもできます。
音楽を楽しむ時間を「心について話さなければならない時間」にするのではなく、自然な親子の会話につなげることが、無理なく続けるポイントです。
セサミストリートの無料ワークシートで子どもの「こころのこえ」に気づこう
セサミストリートのメンタルヘルスコンテンツでは、歌を聴くだけでなく、子どもが実際に手を動かしながら自分の感情について考えられる無料ワークシートも用意されています。
気持ちを言葉だけで説明するのが難しい子どもでも、色を塗ったり、絵を見たり、気持ちの大きさを確かめたりすることで、今の心の状態を表現しやすくなります。
親子で一緒に取り組めるため、子どもの「こころのこえ」に気づくきっかけとして活用できるのも大きな魅力です。
エルモの「気持ちのものさし」で今の感情を確かめる
子どもの気持ちを知りたいと思って「今どんな気持ち?」と尋ねても、すぐには答えられないことがあります。
特に未就学児や小学校低学年では、自分の中に不安や怒り、寂しさがあっても、それが何なのかを理解したり、適切な言葉で説明したりすることが難しい場合があります。
そこで役立つのが、セサミストリートの無料ワークシートの一つである「気持ちのものさし」です。
気持ちがあふれそうになったとき、その感情がどれくらい大きくなっているのかを考え、子ども自身が今の心の状態に気づけるように作られています。
例えば、子どもが学校から帰ってきたときに機嫌が悪かったとしても、「怒っている」と大人が決めつけてしまうと、本当の気持ちを見落としてしまう可能性があります。
実際には、友達との出来事で悲しかったのかもしれませんし、新しい環境で緊張が続いて疲れているのかもしれません。
「どんな気持ちなのか」に加えて、「その気持ちはどのくらい大きいのか」を考えることで、子ども自身が心の状態を整理しやすくなります。
感情を数字や大きさのような感覚で捉えられるようになると、言葉だけでは説明しにくかったモヤモヤも伝えやすくなるでしょう。
また、「気持ちのものさし」は、子どもの感情を評価するためのものではありません。
大人が「そんなに怒ることではないよ」「それくらいなら大丈夫」と判断するのではなく、子どもが感じている大きさをそのまま受け止めることがポイントです。
同じ出来事でも感じ方には個人差があるため、「今日はここまで大きくなったんだね」と子どもの感覚を尊重することで、安心して気持ちを表現できるようになります。
日頃から親子で使っていれば、「今日は小さい」「今日はすごく大きい」といった形で、子どもが自分から心の状態を伝えるための共通言語にもなりそうです。
気持ちが揺れ動いたときの対処法を子どもと一緒に考えられる
セサミストリートのワークシートは、単に「今どんな気持ちなのか」を確認するだけで終わらないところも特徴です。
「気持ちのものさし」には、感情の大きさに合わせたさまざまな対処法も紹介されていて、自分に合った方法を親子で考えられるようになっています。
新学期のように環境が変化する時期は、普段なら気にならないような出来事でも感情が大きく動くことがあるため、自分を落ち着かせる方法をいくつか知っておくと安心です。
大切なのは一つの方法を正解として押しつけるのではなく、子どもが「これならできそう」と感じられる方法を一緒に探していくことです。
公式ページには「気持ちのものさし」以外にも、心を落ち着かせる方法を体験できる複数のワークシートがあります。
例えば「五感をつかって」では、心がざわざわしたりドキドキしたりするときに、今聞こえているものや見えているもの、感じているものへ意識を向け、深呼吸をしながら五感に集中する方法が紹介されています。
「心と体をととのえよう」では、自然をイメージしたポーズや動き、呼吸法を使い、気持ちがあふれそうなときに自分を落ち着かせたり、集中したりする方法を親子で試すことができます。
「体のどこで感じているかな?」と意識を向けながら取り組むため、感情と体の変化を結びつけて考えるきっかけにもなります。
さらに「気持ちを落ち着かせるために」では、身近な材料を使った「あんしんセット」や「オーシャンボトル」の作り方も紹介されています。
子どもと一緒に作っておけば、気持ちが大きく揺れたときに「どうしたらいいのか分からない」という状態から、自分を落ち着かせるための行動へ移りやすくなります。
落ち込まないことや怒らないことを目標にするのではなく、気持ちが揺れたときにどう向き合うかを少しずつ身につけていくという考え方がポイントです。
元気なときに親子でいくつかの方法を試して、「これをすると少し落ち着くね」と確認しておけば、新学期の不安や緊張が高まった場面でも活用しやすくなるでしょう。
保護者向けコンテンツも用意されている
子どものメンタルヘルスを支えるためには、子ども自身への働きかけだけでなく、身近な大人が感情との向き合い方を知っておくことも大切です。
日本ユニセフ協会の特設サイトでは、子ども向けの教材に加えて、親子で取り組めるワークシートや保護者が子どもの感情について理解するためのコンテンツも用意されています。
「エルモの大きなかんじょう」「ぬり絵でリラックス」「心と体をととのえよう」「気持ちを落ち着かせるために」などは、親子で一緒に取り組むことが想定された内容です。
保護者が一方的に教える教材ではなく、子どもと同じ目線で体験しながら会話できる点が特徴になっています。
例えば「エルモの大きなかんじょう」では、色を塗りながら、エルモがどうして大きな気持ちになったのか、エルモのパパがどのように助けたのかを親子で考えます。
そこから「気持ちがあふれそうになったときは、何をすると楽になる?」と子ども自身の経験へ話題を広げることができます。
公式ページでは、大人自身の体験を話すことも、子どもの気持ちに寄り添う大切なヒントになると紹介されています。
「大人も緊張することがあるよ」「こんなときは深呼吸すると少し楽になるよ」と伝えれば、子どもも自分だけが不安を感じているわけではないと理解しやすくなるでしょう。
また、保護者向けに役立つ「感情について話そう!」では、新学期など生活に大きな変化があるときには感情が大きく動くことがあると説明されています。
ほかにも、子どもが感じていることを伝えやすくする方法を紹介する「感情を表現しよう!」や、体からのサインに気づき、動きや呼吸を使って感情を落ち着かせる「のびて、すって、動こう!」といったコンテンツがあります。
子どもの心を支えるために特別な知識を一度に身につけようとするのではなく、日常生活の中で感情について話す機会を少しずつ増やしていくことが取り入れやすい方法です。
無料ワークシートを「子どもにやらせる宿題」にするのではなく、親子で色を塗ったり話したりする時間として活用すれば、普段は見えにくい子どもの「こころのこえ」に気づくきっかけになるでしょう。
「こどものけんりプロジェクト」が子どものメンタルヘルスを支援する理由
「まほうのはじまり」やセサミストリートのワークシートが公開された背景には、子どものメンタルヘルスをめぐる世界的な課題があります。
日本ユニセフ協会とこども家庭庁が共催する「こどものけんりプロジェクト」では、2026年から「こどものメンタルヘルスキャンペーン~“こころのこえ”をきいてみよう~」を展開しています。
子ども自身が心の状態に気づくだけでなく、周囲の大人も小さな変化を見逃さず、必要なときに支え合える環境を作ることが重要なテーマになっています。
世界では10代の7人に1人以上がメンタルヘルスの課題を抱えている
子どものメンタルヘルスは、一部の家庭だけに関係する特別な問題ではありません。
日本ユニセフ協会が2026年8月に発表した情報では、WHOとユニセフによる2024年の資料をもとに、世界の10~19歳の7人に1人以上が、メンタルヘルス、つまり心の健康に何らかの問題を抱えていると紹介されています。
7人に1人以上という数字からも分かるように、心の不調は決して珍しいものではなく、世界の多くの子どもや若者に関係する身近な課題です。
日本も例外ではないとしていて、家庭や学校など子どもの身近な場所でメンタルヘルスについて考える重要性が高まっています。
ただし、「メンタルヘルスの問題」と聞くと、深刻な病気だけを想像してしまうかもしれません。
心の健康について考えるときには、問題が深刻になってから対応するだけではなく、不安や落ち込み、イライラなど、普段の生活で経験する感情に気づくことも大切です。
特に子どもは、自分の心で起きていることを大人と同じように説明できるとは限らず、「つらい」「不安」と直接言葉にするのではなく、普段と違う様子として気持ちが表れる場合もあります。
そのため、日頃から感情について話す習慣を作り、「どんな気持ちでも話していい」と子どもが感じられる環境を整えることが重要になります。
「こどものメンタルヘルスキャンペーン~“こころのこえ”をきいてみよう~」は、こうした背景を踏まえて2026年6月にスタートしました。
特設サイトではユニセフ本部が制作した50以上のコンテンツの日本語版に加えて、セサミストリートから提供された低年齢の子ども向けワークシートなども紹介されています。
子どもだけに心の問題への対処を求めるのではなく、保護者や周囲の人も一緒にメンタルヘルスについて理解していくという点が、このキャンペーンを活用するうえで注目したいポイントです。
エルモやクッキーモンスターのような親しみやすいキャラクターが入り口になれば、小さな子どもでも心や感情について考える機会を日常生活に取り入れやすくなるでしょう。
メンタルヘルス不調の兆候は14歳までに現れるケースが多い
子どものメンタルヘルスについて早い時期から考えておきたい理由は、心の不調が表れ始める年齢にもあります。
日本ユニセフ協会が紹介しているWHO・ユニセフの資料によると、メンタルヘルス不調の3分の1は14歳までに兆候が現れるとされています。
つまり、思春期を迎えてから初めて心の健康について考えるのではなく、幼少期や小学生の頃から自分の感情を知り、周囲の人に伝える経験を積み重ねることにも意味があります。
セサミストリートのコンテンツに未就学児から小学校低学年でも取り組みやすい歌やワークシートが用意されていることも、こうした早い段階からの心への働きかけにつながっています。
さらに見逃せないのが、兆候が現れていても、周囲が必ず気づけるとは限らないことです。
日本ユニセフ協会では、メンタルヘルス不調の兆候の多くが気づかれないまま、必要なケアを受けられずに取り残されているという課題も伝えています。
子ども自身が自分の状態をうまく説明できないこともあるため、「困ったら自分から相談してくれるはず」と考えるだけでは、心の変化を捉えきれない可能性があります。
普段から会話を重ね、感情を表現しても受け止めてもらえるという安心感を作ることが、子どもから発せられる小さなサインに気づく土台になります。
ここで大切なのは、子どもの表情や行動を常に監視するような接し方をすることではありません。
「今日の気分はどうだった?」「楽しかったことと嫌だったことはあった?」など、日常の会話の中で気持ちについて話せる機会を作る方法があります。
セサミストリートの「こころのきろく」や「気持ちのものさし」のようなワークシートを利用すれば、言葉だけで説明するのが難しい子どもでも自分の状態を表現しやすくなります。
問題が起きてから心について話し始めるのではなく、元気なときから感情について話せる関係を作っておくことが、早い段階で変化に気づくためのポイントといえるでしょう。
子どもの小さな心の変化に早く気づくことが大切
新学期は、子どもの心の変化に目を向けたいタイミングの一つです。
クラス替えや進学、転校、新しい先生や友達との人間関係など、子どもを取り巻く環境が短期間で大きく変化します。
楽しそうに登校していても緊張が続いている場合がありますし、帰宅後のイライラや疲れとして気持ちが表れることも考えられます。
「学校に行けているから大丈夫」と結果だけを見るのではなく、普段との小さな違いにも目を向けることが、子どもの「こころのこえ」を知るきっかけになります。
例えば、以前より会話が減った、好きだったことを楽しめなくなった、朝になると強く不安がるなど、気になる変化が続く場合には、その背景にある気持ちを丁寧に確認することが大切です。
ただし、一つの行動だけを見て心の不調だと決めつける必要はありません。
子どもにも疲れて静かに過ごしたい日や、機嫌が悪い日はあるため、「いつもと比べてどうか」「変化が続いているか」という視点で見守りながら、まずは話を聞くことが大切です。
心配な状態が続いたり、日常生活に大きな影響が出たりしている場合には、家庭だけで抱え込まず、学校や医療機関、公的な相談窓口など適切な支援先につなげることも選択肢になります。
一方で、子どもの心を支えるために、毎回深刻な話し合いをする必要があるわけではありません。
一緒に食事をしながら今日の出来事を聞いたり、セサミストリートの歌を聴いたり、ワークシートで色を塗ったりする時間も、気持ちを知るきっかけになります。
「今日は話したくない」という日には無理に聞き出さず、話せるときに耳を傾ける姿勢を示しておくことも大切です。
メンタルヘルスケアを特別なものにせず、日頃から自分や家族の感情について話せる習慣を作ることが、子どもの小さな変化に気づきやすい環境につながります。
「こどものけんりプロジェクト」のメンタルヘルスキャンペーンも、誰もが安心して心の健康について話し、必要なときに支え合える社会の実現を目指しています。
子どもが自分の感情を理解して向き合う力を育むことは、目の前の新学期を乗り越えるためだけではなく、その後の成長にも関わる大切な経験になります。
だからこそ、エルモたちの歌やワークシートをきっかけに、「今日はどんな気持ちだった?」と普段から親子で心について話せる時間を作ることには大きな意味があります。
子どもの小さな「こころのこえ」を受け止めることから、家庭でできるメンタルヘルスサポートを始めてみるのもよいでしょう。
セサミストリートが新学期を迎える子どもへ届ける応援メッセージ
夏休みの終わりから新学期にかけては、学校が始まる楽しみだけでなく、不安や緊張、憂うつな気持ちを抱える子どもも少なくありません。
セサミストリートでは、そんな時期を迎える子どもたちに向けて、エルモたちが登場するメッセージビデオも公開されています。
「不安になってはいけない」と考えるのではなく、いろいろな感情があることに気づき、自分なりの方法で向き合っていくというメッセージが、新学期を迎える親子に寄り添ってくれます。
エルモたちの動画「いろんなまほうをかけてみよう」も公開
セサミストリート版「まほうのはじまり」に加えて、2026年8月19日には、新学期を迎える子どもたちを応援するメッセージビデオ「いろんなまほうをかけてみよう」も公開されました。
夏休みの終わりが近づき、学校生活への切り替えを意識し始める時期に公開されたことからも、新学期を前に揺れ動く子どもの気持ちに寄り添うコンテンツとして注目できます。
「まほうのはじまり」とあわせて楽しむことで、子どもが自分の心について考えたり、保護者と気持ちについて話したりするきっかけを増やせるでしょう。
歌や動画という子どもにとって親しみやすい方法で、心や感情について考えられるのがセサミストリートならではの魅力です。
メンタルヘルスというテーマは、大人が言葉で説明しようとすると難しくなりがちです。
「自分の感情を理解しましょう」「不安なときには気持ちを整理しましょう」と伝えても、小さな子どもには具体的に何をすればよいのか分からない場合があります。
そこで、エルモなどのおなじみのキャラクターが登場する動画を一緒に見ることで、難しい説明をする前に感情について考える入口を作れます。
キャラクターの表情や言葉を見ながら「エルモはどんな気持ちかな?」「今はどんな気分?」と話題を広げられるため、子ども自身の気持ちについても自然に話しやすくなるでしょう。
また、こうした動画は、保護者が子どもの気持ちを聞くタイミングを作るうえでも役立ちます。
「学校に行くのが嫌なの?」と直接尋ねると、子どもによっては問い詰められているように感じてしまうことがあります。
動画を一緒に見た後なら、「新学期ってドキドキするよね」「楽しみなことはある?」と、キャラクターや作品を間に置いて会話を始めることができます。
何か問題が起きたときだけ話をするのではなく、普段から気持ちを話せる時間を作るという意味でも、親子で気軽に見られるメッセージビデオは活用しやすいコンテンツです。
生活環境が変わる新学期は気持ちがざわついても自然
新学期は、子どもにとって想像以上に多くの変化が重なる時期です。
クラス替えや進学によって友達が変わったり、新しい先生との関係が始まったり、授業内容や生活時間が変化したりするため、楽しみと不安が同時に生まれることがあります。
特に長い休みの後は家庭中心の生活から学校中心の生活へ切り替わるため、心だけでなく体にも負担を感じる子どもがいるでしょう。
新学期など生活に大きな変化があるときに気持ちが大きく動くこと自体は、不思議なことではありません。
日本ユニセフ協会が公開しているセサミストリートのメンタルヘルスコンテンツでも、新学期など生活に大きな変化があるときには、感情が大きく動くことがあると紹介されています。
そのため、「新学期なのだから元気に行かなければならない」「みんな楽しそうだから自分も楽しまなければならない」と考える必要はありません。
ワクワクする日もあれば、なんとなく落ち着かなかったり、理由が分からないまま学校へ行きたくないと感じたりする日があっても、まずはその感情を認めることが大切です。
保護者も「せっかく新学期なのに」と否定するのではなく、「ちょっと不安なんだね」と受け止めることで、子どもが本当の気持ちを話しやすくなります。
また、子どもの感情は言葉だけで表れるとは限りません。
朝の準備に時間がかかるようになったり、帰宅後にイライラしたり、いつもより甘えたがったりするなど、行動の変化として表れる場合もあります。
すぐに原因を決めつけるのではなく、「最近少し疲れているかな」「何か気になることがあるかな」と考えながら様子を見ることも必要です。
「学校に行けたかどうか」だけではなく、子どもが今どんな気持ちで毎日を過ごしているのかに目を向けることが、新学期の心を支えるポイントになります。
もちろん、新学期への緊張がすべて深刻なメンタルヘルスの問題につながるわけではありません。
一方で、強い不安や落ち込みなど気になる状態が続き、睡眠や食事、登校をはじめとする日常生活にも大きな影響が出ている場合には、家庭だけで判断せず、学校や医療機関、公的な相談窓口などへ相談することも大切です。
普段の小さな気持ちは家庭で受け止めながら、必要なときには周囲の力も借りるという考え方を持っておくと、保護者だけで抱え込まずに子どもを支えやすくなるでしょう。
おなじみのキャラクターを通して自分の気持ちを理解するきっかけに
セサミストリートが子どものメンタルヘルスを伝えるうえで大きな役割を果たしているのが、エルモやクッキーモンスターをはじめとするおなじみのキャラクターです。
セサミワークショップは50年以上にわたって教育、メディア、研究を融合させながら、子どもたちの成長を支えるさまざまな活動を展開してきました。
日本ユニセフ協会によると、セサミストリートのコンテンツは世界190以上の国や地域に届けられています。
子どもがすでに知っているキャラクターを入り口にできることで、心や感情という目に見えないテーマにも親しみやすく触れられます。
例えば、子ども自身に「悲しいの?」「怒っているの?」と尋ねるより、「エルモは今どんな気持ちだと思う?」と聞くほうが答えやすい場合があります。
最初はキャラクターの気持ちについて話し、そこから「同じような気持ちになったことはある?」と尋ねれば、自分自身の経験について考えるきっかけになります。
自分のことを直接話すのが難しい子どもでも、キャラクターの気持ちを通してなら、心の中にある感情を少しずつ言葉にできる可能性があります。
これは楽曲や動画だけでなく、エルモやグローバーが登場する無料ワークシートを使うときにも活用できる方法です。
セサミワークショップ・バイスプレジデント兼セサミストリートジャパン代表の長岡学氏も、親しまれてきたキャラクターや楽しい音楽、エビデンスに基づいて制作されたデジタルコンテンツを通じて、子どもの心の健康に関する大切な対話を後押ししていく考えを示しています。
さらに、子どもが自分自身をより深く理解し、周囲の人とつながるための力を育めるよう取り組みを続けていくとしています。
「自分の気持ちを知る」「誰かに伝える」「必要なときには助けを求める」という経験は、新学期だけでなく、その後の成長にもつながる大切な力と考えられます。
エルモたちの応援メッセージを見たからといって、新学期への不安がすぐにすべて消えるわけではありません。
それでも、「ドキドキしてもいい」「いろいろな気持ちがあっていい」と親子で確認できれば、子どもは自分の感情を否定せずに受け止めやすくなります。
「まほうのはじまり」や「いろんなまほうをかけてみよう」、無料ワークシートを組み合わせながら、新学期を前に親子で「こころのこえ」を確認する時間を作ってみるのもよいでしょう。
子どもにとって身近なセサミストリートの仲間たちが、心について話す最初のきっかけになってくれそうです。
セサミストリートの楽曲やワークシートを親子で活用する方法
「まほうのはじまり」やセサミストリートの無料ワークシートは、見るだけで終わらせず、親子で一緒に楽しむことで子どもの気持ちについて話すきっかけになります。
ただし、メンタルヘルスの教材だからといって、特別な時間を作ったり、子どもから無理に気持ちを聞き出したりする必要はありません。
歌を聴く、色を塗る、今日の出来事を話すといった普段の親子時間に取り入れることが、無理なく活用を続けるポイントです。
まずは親子で「まほうのはじまり」を聴いてみる
セサミストリートのメンタルヘルスコンテンツを初めて利用するなら、まずは親子で「まほうのはじまり」を聴いてみるのがおすすめです。
エルモとクッキーモンスターが歌っているため、小さな子どもでも「心について勉強する」という構えを持たず、音楽として気軽に楽しむことができます。
楽曲には、「どんな感情も大切なものであること」「気持ちは変化していくこと」という、子どもが自分の心と付き合っていくうえで大切なメッセージが込められています。
最初から内容を理解させようとするのではなく、好きな歌を親子で楽しむような感覚で聴いてみるとよいでしょう。
曲を聴き終えたら、「どうだった?」と感想を尋ねるだけでも会話の入口になります。
子どもが興味を示しているようなら、「エルモたちはどんな気持ちだったかな?」「今日はどんな気持ちになった?」と少しずつ話題を広げる方法もあります。
一方で、子どもが歌を聴くだけで満足している場合は、必ず感想を言わせる必要はありません。
大切なのは「心について話さなければならない時間」にすることではなく、感情について話したくなったときに話せる雰囲気を作ることです。
また、登校前など不安が強くなりやすい時間だけではなく、帰宅後や休日など子どもがリラックスしているときに聴いてみる方法もあります。
心に余裕があるときに「こんな気持ちになることもあるよね」と話しておけば、実際に不安や怒りが大きくなったときに、自分の状態を振り返りやすくなります。
困っているときだけメンタルヘルスについて話すのではなく、元気なときから感情を身近な話題にしておくことが、日常的な心のケアにつながります。
「まほうのはじまり」は、その最初のきっかけとして親子で取り入れやすいコンテンツといえるでしょう。
ワークシートを使って子どもの今の気持ちを言葉にする
「まほうのはじまり」を聴いた後は、セサミストリートの無料ワークシートを使って、子どもの気持ちをもう少し具体的に表現してみるのもおすすめです。
公式サイトには「わたしのかんじょうガーデン」「かんじょう見っけ!」「こころのきろく」「気持ちのものさし」など、さまざまな方法で感情に気づける教材が用意されています。
言葉だけで「今の気持ちを説明して」と求めるのではなく、絵や色、表情、気持ちの大きさなどを使って表現できるため、まだ感情を言葉にするのが難しい子どもにも取り入れやすいでしょう。
例えば「わたしのかんじょうガーデン」では、感情を庭に咲く花に見立て、「うれしい」「ワクワク」「ドキドキ」「がっかり」など、さまざまな気持ちについて考えます。
色を塗りながら「今日はどのお花みたいな気持ちだった?」「どんなときにドキドキした?」と話せば、その日の出来事を感情と結びつけて振り返ることができます。
また、「こころのきろく」では、一週間を目安に、その日に感じたことを言葉で書いたり絵にしたりして残せます。
毎日の気持ちを残しておくと、「月曜日は不安だったけれど、金曜日には楽しくなった」など、子ども自身が感情の変化に気づくきっかけにもなります。
ワークシートを使う際には、きれいに完成させることや、すべての項目を埋めることを目標にする必要はありません。
今日は絵だけ描く、好きなところだけ色を塗る、保護者と話すだけにするなど、子どもの年齢やその日の気分に合わせて使うことができます。
公式ページでも、疲れているときなどは、ぬり絵をしながらただ静かに同じ時間を過ごすだけでもよいと紹介されています。
ワークシートを「正しく完成させる教材」ではなく、子どもの心を知るためのコミュニケーションツールとして使うことがポイントです。
答えを決めつけず子どもの気持ちを聞くきっかけにする
親子で楽曲やワークシートを利用するときに特に意識したいのが、子どもの答えを大人が先回りして決めないことです。
例えば、新学期の朝に元気がないからといって、必ずしも学校へ行くことが不安とは限りません。
眠かったり、友達との出来事が気になっていたり、体が疲れていたりと、子ども自身にしか分からない理由があるかもしれません。
「学校が嫌なんだね」と決めつけるより、「今はどんな気持ち?」「何か気になることがある?」と尋ね、子どもの言葉を待つことが大切です。
また、子どもが話してくれたときには、すぐに解決策を提示しないことも意識したいポイントです。
「友達とうまく話せなくて不安」と言われると、「自分から話しかければ大丈夫」「明日はこうしてみたら?」とアドバイスしたくなることもあるでしょう。
しかし、子どもが求めているのは解決策ではなく、まず自分の気持ちを聞いてもらうことかもしれません。
「そうだったんだね」「それはドキドキしたね」と気持ちを受け止めてから、必要に応じて「どうしたい?」と一緒に考えるほうが、子ども自身の考えも引き出しやすくなります。
そして、「分からない」「話したくない」という答えも、子どもの大切な意思として受け止めたいところです。
その場では言葉にできなくても、時間がたってから話したくなることもあります。
「話したくなったらいつでも聞くよ」という姿勢を示しておけば、子どもが自分のタイミングで助けを求めるための安心感につながります。
ワークシートは子どもの本音を聞き出すための道具ではなく、親子が感情について安心して話せる関係を作るためのきっかけとして使うのがおすすめです。
「まほうのはじまり」を聴く、ワークシートで遊ぶ、今日感じたことを少し話してみるという流れなら、家庭でも無理なく取り入れられます。
毎日続けなければならないものでもなく、子どもの様子を見ながら必要なときに使うだけでも構いません。
新学期の前後に「最近どんな気持ち?」と話す機会を作ることで、普段は見えにくい子どもの心の変化に気づくきっかけになります。
親子で一緒に楽しみながら「こころのこえ」に耳を傾けることが、セサミストリートの楽曲や無料ワークシートを上手に活用する方法といえるでしょう。
セサミストリートと「こどものけんりプロジェクト」による新学期の子どものメンタルヘルス支援まとめ
セサミストリート版「まほうのはじまり」や無料ワークシートは、新学期を前に不安や緊張を感じる子どもが、自分の心に目を向けるきっかけを作ってくれるコンテンツです。
子どものメンタルヘルスというと難しく感じるかもしれませんが、エルモやクッキーモンスターと一緒なら、歌やぬり絵など普段の遊びに近い感覚から始められます。
大切なのは不安や落ち込みをなくすことではなく、どんな感情も大切にしながら、子ども自身が「こころのこえ」に気づけるよう周囲が支えることです。
「まほうのはじまり」や無料ワークシートで子どもの心に寄り添える
2026年8月に公開されたセサミストリート版「まほうのはじまり」では、エルモとクッキーモンスターが「どんな感情も大切なものであること」「気持ちは変化していくこと」を歌を通して伝えています。
うれしい、楽しいといった気持ちだけでなく、不安、悲しさ、怒り、がっかりといった感情も、そのときの自分を知るための大切なサインです。
新学期に「学校へ行くのが不安」「新しいクラスが心配」と感じても、その気持ちを否定する必要はありません。
まず自分がどんな気持ちなのかに気づき、誰かに伝えたり、自分なりの方法で落ち着かせたりする経験が、心と向き合う力につながっていきます。
さらに、セサミストリートの特設ページには「わたしのかんじょうガーデン」「こころのきろく」「気持ちのものさし」「五感をつかって」など、家庭で利用できる無料ワークシートもそろっています。
感情を言葉で説明するだけでなく、絵を描いたり色を塗ったり、気持ちの大きさを考えたりできるため、小さな子どもでも自分に合った方法で心の状態を表現できます。
「どうしてそんなに怒っているの?」と聞くだけでは分からなかった気持ちも、ワークシートを間に置くことで親子で話しやすくなるでしょう。
正しい答えを求める教材ではないため、子どもが選んだ色や言葉、表情などをそのまま受け止めながら会話につなげることがポイントです。
また、「エルモの大きなかんじょう」や「ぬり絵でリラックス」など、親子で一緒に取り組めるコンテンツもあります。
保護者も「大人だって不安になることがあるよ」「こんなときは深呼吸すると少し落ち着くよ」と自分の経験を伝えれば、感情について話すことをより身近にできます。
楽曲やワークシートを「子どもの心をチェックするもの」と考えるのではなく、親子で感情について話すきっかけとして活用するのがおすすめです。
楽しみながら取り組む時間そのものが、子どもにとって「どんな気持ちでも話していい」と感じられる安心感につながるでしょう。
新学期を前に親子で「こころのこえ」を確認してみよう
新学期は、進学やクラス替え、新しい先生や友達との出会いなど、子どもの生活環境が大きく変わるタイミングです。
楽しみにしているように見えても、心の中では不安や緊張を抱えていることがあります。
日本ユニセフ協会とこども家庭庁による「こどものメンタルヘルスキャンペーン~“こころのこえ”をきいてみよう~」では、誰もが安心して心の健康について話し、必要なときに支え合える社会を目指しています。
その第一歩として家庭でできるのが、子どもの今の気持ちについて話せる時間を日常の中に作ることです。
特に新学期の前後は、「学校は楽しみ?」と一つの答えを求めるより、「楽しみなことはある?」「ちょっと心配なこともある?」など、複数の感情があってもよい聞き方を意識すると話しやすくなります。
子どもが「分からない」「話したくない」と答えた場合には、無理に聞き出す必要もありません。
「話したくなったら聞くよ」という姿勢を示し、子どもが自分のタイミングで気持ちを表現できる余白を残しておくことも大切です。
一方で、強い不安や落ち込みなど気になる状態が続き、睡眠や食事、登校など日常生活にも大きな影響が出ている場合には、学校や医療機関、公的な相談窓口など専門的な支援につなげることも考えましょう。
日本ユニセフ協会によると、世界の10~19歳の7人に1人以上が心の健康に何らかの問題を抱えているとされ、メンタルヘルス不調の3分の1は14歳までに兆候が現れるとされています。
こうした現状を考えると、心の健康について話すことは、問題が深刻になってから始める特別なものではありません。
元気なときから「今日はどんな気持ちだった?」と話せる習慣を作っておくことが、子どもの小さな変化に気づく土台になります。
「まほうのはじまり」や無料ワークシートは、そんな日常的なメンタルヘルスケアを始めるための入り口として活用できます。
新学期だからといって、子どもがいつも前向きで元気でいる必要はありません。
ワクワクする気持ちも、ドキドキする気持ちも、行きたくないと感じる日も、それぞれが子どもの大切な「こころのこえ」です。
エルモやクッキーモンスターと一緒に歌を聴いたり、ワークシートを楽しんだりしながら、「今はどんな気持ち?」と親子で話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
新学期を迎える前の何気ない親子の時間が、子ども自身が心の変化に気づき、困ったときに誰かへ気持ちを伝えるための大切なきっかけになることでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
- エルモとクッキーモンスターが新学期の子どもの心を応援!
- 「まほうのはじまり」は、どんな感情も大切だと伝える楽曲
- 気持ちはずっと同じではなく、変化していくことも大切なメッセージ
- 無料ワークシートで、絵や色を使いながら自分の感情に気づける
- 「気持ちのものさし」や「こころのきろく」など親子で使える教材が充実
- 新学期の不安は否定せず、まず子どもの気持ちを受け止めることが大切
- 歌やキャラクターをきっかけに、親子で自然に心について話せる
- 元気なときから「こころのこえ」を話せる習慣づくりが心の支えに!
- 強い不安や落ち込みが続く場合は、学校や専門機関への相談も選択肢


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