ストレスなどでうつ状態が長く続くと、うつ病になると言われていて、薬で進行を止めたり、カウンセリングを受けて、徐々に復帰される方がいられると思います。
うつ病の原因となる、ウイルスの遺伝子を発見したと発表した、東京慈恵会医科大学の研究チームの検証や、この研究グループ(近藤和宏教授が指揮)が発見した、「ヒトヘルペスウイルス6」というウイルスに焦点を当てて調べてみました。
「コロナうつ」とは遮断された世界?
コロナ禍の影響から、新たに「コロナうつ」と呼ばれる言葉が出てきました。
これは、リモートワークに慣れなかったり、人との接触が減り1人でいる時間が増えたり、外出を避けるために運動不足になったり、いつも顔を合わせるようになった家庭内のトラブルなど、コロナの影響でうつ症状を引き起こす要因は増えてきました。
ところが、うつ症状はストレスが溜まり憂鬱な状態になってくると、あるものが増えることで、発症することがわかってきたのです。
最近の研究で、ウイルスが直接うつ病を引き起こす可能性があることがわかってきました。
そのウイルスは、新型コロナは関係なく、昔から存在していて、私たちの体内にも存在する「ヒトヘルペス6(HHV-6)」というウイルスなんです。
ヒトヘルペス6ウイルスの症状は?
このウイルスは、赤ちゃんの頃にほとんどの人が感染するのです。
感染すると発熱や突発性発疹が出ますが、自然に治癒します。
ところが、そのウイルスは体内に残っていて、疲れてくるとウイルスは唾液に現れるので怖いです。
そして、このウイルスが鼻の奥の「嗅球」という部分に移動すると、特定のタンパク質を生成して、嗅球の細胞にカルシウムを供給し、細胞が自らを破壊するように促進します。
そしてその結果、脳は強いストレス反応を起こし、うつ病が発症するのです。
タンパク質の名前とうつ病になる割合
この悪玉タンパク質は、「SITH-1」と名付けられ、それは映画スター・ウォーズの「シスの暗黒卿」から名前が付けられたようです。
マウスを使った実験で、悪玉タンパク質を持つマウスが、うつ状態になることが確認されたのです。
ウイルスが特定の部位に達し、シス1遺伝子によって生成されるタンパク質が細胞死を引き起こし、脳においてストレス状態を強化することが確認されました。
人間では実験はできないので、健康な人とうつ病の人の血液中の、タンパク質に対する抗体を比較したのです。
結果は、このタンパク質を持つ人は、持っていない人に比べてうつ病になる可能性が12.2倍も高いことがわかったのです。
正常な人に比べて10倍以上ということで、本当に凄いと思います。
しかしHHV-6は、うつ病を引き起こすことが目的で、行動しているわけではなく、ウイルスは自らの遺伝子を継続することが目的なんです。
そのため宿主が弱ってくると、体外に出るウイルスと体内に残るウイルスがあり、そのウイルスが嗅球に集まり、悪玉タンパク質を生成するのです。
うつ病はウイルスが原因?まとめ
誰しも一度は、うつ症状に近い状態になったことがあると思います。
それは、仕事でミスって同僚からのブーイングを受けてしまい、立ち直れない時や、彼女・彼氏に振られて絶望のどん底に落ちた気分になったり、いろいろと要因はあると思います。
しかしうつ病の原因が、ウイルスによるものだとわかると、病気の治し方がすぐわかり、改善していきそうですね!
発明や発見って、本当に凄いと思います。
その原因を改善できれば、苦しんでいる人たちを救ってあげられるので、研究が進むことが望ましいですね。
うつ病はなんとなく感染しそうなので、ウイルスを減少させる薬があると、きっと気持ちも楽になっていくことでしょう!
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