毎年この時期になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされる方も多いのではないでしょうか?
春のスギ花粉が終わったと思ったら、夏から秋には「ブタクサ」や「カモガヤ」といった植物が原因で花粉症の症状が再発するケースが増えています。
この記事では、ブタクサとカモガヤの花粉飛散時期や花粉症の原因、その対策について詳しく解説します。
- ブタクサとカモガヤの花粉飛散時期の違い
- 花粉症を引き起こすメカニズムと主な症状
- 日常生活でできる具体的な花粉対策
ブタクサとカモガヤはいつ飛ぶ?花粉の飛散時期を把握しよう!
ブタクサやカモガヤの花粉は、春以外にも花粉症を引き起こす要因として知られています。
季節が変わると同時に飛散する植物が変わるため、その時期を把握することが予防に直結します。
以下では、それぞれの植物の飛散時期とピークをわかりやすく解説します。
カモガヤ(イネ科)の飛散時期は5〜7月がピーク
カモガヤの花粉飛散は、例年5月から始まり、6月に最も多く、7月中旬まで続くのが一般的です。
スギ花粉が収束する4月下旬から間を空けずに飛散し始めるため、花粉症の方にとっては油断できない時期になります。
河川敷や公園の芝地に多く自生しているため、散歩や運動時には注意が必要です。
ブタクサ(キク科)の飛散時期は8〜10月が中心
ブタクサは秋の花粉症の代表格で、8月下旬から10月初旬にかけて花粉の飛散がピークを迎えます。
この時期は気温が高く湿度も残るため、花粉が空気中に長く滞在しやすいのが特徴です。
特に、都市部の空き地や道路脇に群生することが多く、通勤・通学など日常生活での接触リスクが高い植物です。
ブタクサ・カモガヤが花粉症を引き起こすメカニズム
なぜこれらの植物が花粉症を引き起こすのか、その仕組みを知ることは、対策の第一歩です。
それぞれの花粉の性質や、飛散する環境との関係も重要な要素となります。
以下では、アレルギー反応のメカニズムと、日常生活における注意点を解説します。
草花の花粉が引き起こすアレルギー反応とは?
ブタクサやカモガヤの花粉は、粒子が小さく、気道の奥深くまで入り込みやすいという特徴があります。
この花粉が体内に侵入すると、免疫システムが異物と判断し、過剰反応を起こすのが花粉症の原因です。
特に、IgE抗体が関与するⅠ型アレルギー反応が中心で、目や鼻に典型的な症状が現れます。
飛散範囲が短いため「身近な場所」での対策が重要
スギ花粉に比べて、ブタクサやカモガヤの花粉は飛散距離が短い(数十メートル〜数百メートル)という性質があります。
そのため、自宅の庭先、公園、通学路など「身近な環境」での対策が特に効果的です。
草刈りや除草作業後の花粉拡散にも注意が必要で、作業の際はマスクやメガネの着用をおすすめします。
こんな症状が出たら要注意!ブタクサ・カモガヤの花粉症サイン
スギやヒノキとは異なる時期に症状が出た場合、それはブタクサやカモガヤが原因かもしれません。
自覚しにくい初期症状や、誤診されやすい軽い不調について知っておきましょう。
次に紹介する症状が出たら、花粉症の可能性を疑ってみてください。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりは典型的な初期症状
連続するくしゃみや透明な鼻水、鼻づまりは、ブタクサ・カモガヤ花粉症の初期症状です。
風邪との違いは、発熱がないこと、症状が一定期間継続することです。
とくに朝方に症状が強く出る場合は、アレルギー性鼻炎の可能性が高いと言えるでしょう。
目のかゆみや皮膚症状が出ることもある
鼻の症状とともに、目のかゆみ・充血・涙目が現れるケースも多く見られます。
さらに、肌が敏感な方は、頬や首など露出部分のかゆみや赤みを訴えることがあります。
こうした症状が繰り返されるようなら、早めに耳鼻科や皮膚科を受診しましょう。
ブタクサ・カモガヤ花粉を避けるための暮らしの工夫
花粉症は治療だけでなく、日常生活の工夫が予防に直結します。
花粉の飛びやすい時間帯や場所を知り、それに応じた行動を取ることで症状の発症リスクを減らせます。
ここでは、実践しやすい生活の工夫を紹介します。
花粉の飛散時間と場所を意識した行動を!
ブタクサやカモガヤの花粉は、朝10時頃から昼過ぎにかけて最も飛散量が多くなります。
この時間帯に屋外に出る予定がある場合は、マスクやメガネを着用し、衣類にも注意が必要です。
また、草むらや河川敷など、花粉の発生源に近づかないことも有効です。
洗濯物の外干し・換気の時間帯に注意
日中に洗濯物を外干しすると、花粉が衣類や寝具に付着し、室内に持ち込む原因になります。
できるだけ部屋干しをするか、花粉が落ち着く夕方以降に外干しするのがおすすめです。
換気の際も、レースカーテンやフィルターを設置すると花粉の侵入を減らせます。
ブタクサ カモガヤ 時期 花粉症の原因を知って、つらい季節を乗り切ろう!

花粉症を乗り越えるには、正しい知識と早めの準備が欠かせません。
自分の症状と花粉の時期を照らし合わせて、計画的に対策を立てていきましょう。
最後に、効果的な対策方法をまとめてご紹介します。
花粉症カレンダーで対策を前倒しに
市販の花粉症カレンダーを活用すれば、飛散前から予防的に薬を使うことができます。
とくに抗ヒスタミン薬や点鼻薬は、症状が出る前に使うと効果が高いと言われています。
毎年症状が出る人は、医師と相談しながら前倒しの対策を始めましょう。
早めの対応で、症状が悪化しなければ良いですね。

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自分に合った花粉症対策で症状を軽減
花粉症の治療には、内服薬、点鼻薬、点眼薬、漢方薬、アレルゲン免疫療法などさまざまな選択肢があります。
症状や生活スタイルに合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
つらい季節を乗り越えるためにも、1人で我慢せずに医師や薬剤師さんに相談してみるのも良いと思います。お互い辛い時期ですが、予防法や治療などいろいろ考えていきましょう。
- カモガヤは5〜7月、ブタクサは8〜10月が飛散時期
- 小さな花粉がアレルギー反応を引き起こす
- 身近な環境での対策が重要
- くしゃみ・鼻水・目のかゆみは初期サイン
- 洗濯・換気の時間帯にも注意が必要
- 花粉症カレンダーで予防を前倒しに
- 症状や体質に合った対策の選択がカギ