たつき諒 外した予言と発言していない内容を徹底検証

漫画『私が見た未来』の作者として知られるたつき諒さんは、2025年7月に大災難が起きるという予言で注目を集めました。

しかし、その中には、たつき諒さん本人が「発言していない予言」や、明確に否定した内容も多く含まれています。

本記事では、実際に外れた予言の検証とともに、本人が否定した“なりすまし”による発言まで、徹底的に整理して紹介します。

たつき諒の予言とは？2025年7月の内容を解説

たつき諒さんが話題となったきっかけは、漫画『私が見た未来 完全版』に描かれた「大災難が2025年7月に起きる」というビジョンです。

この漫画は元々1999年に出版されていましたが、2021年の再刊行で再び注目を集め、多くの人々がその「予言性」に注目するようになりました。

しかし、たつきさん本人は「自分は予知能力者ではない」と一貫して述べていて、その内容が“未来を予言したもの”として一人歩きしてしまったのが実情です。

『私が見た未来 完全版』に描かれた大災難のビジョン

たつき諒さんが体験したという「夢」によるインスピレーションを描いた本作には、2025年7月に日本を襲う大地震と津波のビジョンが収録されています。

特に印象的なのは、巨大な津波が日本列島を襲い、「関東から九州にかけて未曾有（みぞう）の被害を出す」とされている点です。未曾有（みぞう）とは、今までに一度もなかったような珍しいことという意味なので、考えただけで恐ろしいですよね？

しかし、これらはたつきさんが夢で見たイメージに過ぎず、科学的根拠や具体的な日付の裏付けはありません。

「2025年7月5日 午前4時18分」説の出所と誤解の広がり

「2025年7月5日 午前4時18分に大災難が起こる」というピンポイントな情報がネットで拡散されていますが、これはたつきさん自身が発言した内容ではありません。

この日付の出所は不明で、SNS上のユーザー投稿や動画サイトでの誤情報が元となっていて、たつきさん自身がそのような発言をした記録はないようです。

後のインタビューでも本人が「そんな具体的な時間までは言っていない」と否定していて、これは完全ななりすましまたは誤解の拡散です。

たつき諒が発言していない予言とは？

たつき諒さんに関して、SNSや掲示板などで拡散されている予言の中には、本人が一切発言していない内容が多く存在します。

その多くは、他者の憶測や“なりすまし”による創作が発端で、事実とはかけ離れた情報が含まれています。

ここでは、代表的な偽情報と、それがどのように拡散されたのかを詳しく見ていきます。

富士山噴火や著名人の死など、なりすましによる偽情報

インターネット上では「たつき諒が●●年に富士山噴火を予言した」「●●という芸能人の死を予知していた」といった投稿が出回っています。

しかし、これらの多くはたつきさん自身が発言した事実は一切なく、ファンや興味本位の第三者が創作したものである可能性が高いとされています。

本人は著書の中でも「自分は予言者ではない」「夢を描いただけ」と明言していて、未来を断定するような発言をしたことはないと語っています。

SNSとメディアによる誤情報の拡散背景

偽情報が広がった背景には、SNSでのバズり狙いの投稿や、センセーショナルな見出しを使ったメディアの影響が挙げられます。

特にYouTubeなどの動画プラットフォームでは、「予言」「未来」「災害」といったキーワードが注目を集めやすく、事実と異なる内容が拡散される温床となっています。

情報の受け手である私たちも、発信元や根拠を冷静に確認する意識が求められると思います。

たつき諒の外した予言を検証する

たつき諒さんの“予言”の中には、既に年月が過ぎて「実現しなかった」と判断できるものもあります。

ここでは、代表的な外れたとされる予言と、それに対する本人の見解について確認していきます。

また、予言として受け取られる背景には、読者側の思い込みが大きいことも指摘されています。

2021年8月20日富士山噴火説などの事実確認

「2021年8月20日に富士山が噴火する」という噂がネット上で流れましたが、この日にはそのような自然災害は発生していませんでした。

たつき諒さんがこの日付を示唆した記録もなく、ネット上で画像が加工された「偽の予言書」が流布されていたことが後に判明しています。

このような誤情報が“予言が外れた”と誤解される原因になっているのです。

本人が語る「自分は予言者ではない」という立場

たつきさんは再版された『私が見た未来 完全版』の中で、「自分は夢を描いているだけで、予言者ではない」と明言しています。

また、災害への注意喚起のきっかけになればという思いはあるものの、未来を断定したり、人の死を予知するような立場をとるつもりはないとも述べています。

あくまで「夢」としての表現であり、受け手側の読み取り方に注意が必要なのです。

たつき諒の予言が拡散した理由と社会的影響

なぜたつき諒さんの“予言”はここまで大きな反響を呼んだのでしょうか？

その背景には、メディアの取り上げ方と現代社会における不安心理の影響が見え隠れします。

以下ではその拡散要因と社会的影響を紐解いていきます。

出版社とインフルエンサーの影響力

『私が見た未来 完全版』が大手出版社から再発売されたことで、正当性が補強されたように感じた読者が多く、SNSでも話題となりました。

また、影響力のあるインフルエンサーが取り上げたことも相まって、「未来を見た漫画家」として一気に拡散されました。

これは情報の正確さよりも「注目を集めるかどうか」が重視される現代の傾向を象徴しているとも言えるでしょう。

人々の不安心理と予言への依存

コロナ禍、地震の頻発、戦争など社会不安が続く中で、人々は未来への答えを求める傾向が強まっています。

その中で“予言”は、未知の不安を「理解可能な情報」に変換する手段として機能します。

しかし、その情報が真実かどうかを見極める力を失えば、誤解と混乱が蔓延するリスクも伴います。

たつき諒 外した予言・発言していない予言のまとめ

ここまで紹介してきたように、たつき諒さんにまつわる予言の多くは、本人が発言していない内容や、曲解によるものであることが分かります。

SNSの拡散力や人々の不安心理が、それを増幅させていることは否定できません。

では私たちは、これからどのようにこうした情報と向き合うべきなのでしょうか？

事実と憶測を見極め、冷静に情報と向き合おう

たつき諒さんの描いた夢の内容を信じるかどうかは個人の自由ですが、「誰が、何を、どこで発言したのか」を確認する姿勢が非常に重要です。

SNSや動画で見た情報が事実とは限らないという前提を持つことが、情報リテラシーの第一歩です。

冷静な視点を持つことで、不安に振り回されずに済むようになります。

予言に惑わされず、防災意識のきっかけに

仮に夢が“未来の災害”を示唆していたとしても、それに備える姿勢は防災意識として有効です。

たつきさん自身も「予言が当たるかではなく、備えることが大切」と述べていて、このメッセージには耳を傾ける価値があります。

未来を恐れるのではなく、自分の身を守る準備をすることが、もっとも実践的な対応だと言えるでしょう。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。