図書館から除籍された本が、オンラインプラットフォームで転売される問題が浮上しています。
これらの本は、もともと市民の税金で購入されたものであり、その再利用方法については様々な意見があります。
この記事では、除籍本の転売問題に焦点を当て、図書館、利用者、そして地域コミュニティがどのようにこの問題に対処しているかを探っていきます。
図書館の除籍本とは?
図書館の除籍本は、傷みや情報の古さから蔵書から外された本です。
これらは通常、利用者に無償で提供されることが多いのですが、最近ではオンラインでの転売が問題となっています。
図書館側はこの転売行為に対してどのように対応しているのでしょうか?
このセクションでは、除籍本の基本的な概念と、図書館が直面している課題について詳しく見ていきます。
紛失した本の除籍の基準は?
亡失資料:所在不明の事実が確認された資料で、その後3年以上超過した資料は、除籍する。
返却されない:返却期日から10年以上経過し、回収が不可能な資料は除籍する。
利用者が紛失した資料:弁償が完了した時点で除籍する。
図書館の除籍本とは?
図書館を訪れると、「ご自由にお持ちください」「リサイクル本」といった張り紙のあるコーナーに、利用者が持ち帰ることのできる本が並んでいることがあります。
これらの本は「除籍本」と呼ばれ、傷んでしまったり、情報が古くなったりした場合、図書館が蔵書から定期的に外すもので、利用者に無償で提供されています。
転売問題と図書館の対応
図書館の除籍本がオンラインプラットフォームで転売されることは、多くの図書館にとって頭の痛い問題です。
特に、税金で購入された公共の資源が、営利目的で再利用されることに対する抵抗感があります。
一つの例として、大阪市立図書館では、除籍本の無償譲渡に関する実施要領を定めていて、譲渡を受けた個人や団体に対して、当たり前ですが営利目的での使用を禁じています。
しかし、これらのルールには法的な効力はなく、実際にルールを守るかどうかは、利用者のモラルに委ねられているのが現状です。
この問題に対して市民からのコメントがあり、図書館側が除籍本を販売し、その資金で新しい図書を購入すれば良いのでは?という意見がありました。
しかしこれをするには、新たが人材が必要になり、逆に財源面で赤字になってしまうかもしれないという意見もありました。
また除籍本には、転売禁止と印が押されていたりするので、ブックオフなどはしっかりチェックされていて取り扱いしないので、個人でのフリマ出品に限られているようです。
メルカリなどがどこまでチェックされているのかはわかりませんが、なかなか手に入らないような本であれば欲しいと考えている人はいると思います。
地域コミュニティと公共資源の扱い
除籍本の転売問題は、地域コミュニティにとっても重要な意味を持ちます。公共の資源であるこれらの本の扱い方は、地域のモラルや価値観を反映しています。
地域コミュニティがどのようにこの問題に関与し、公共資源の扱いに対してどう取り扱っていくのかは、今後の課題になっていくでしょう。
図書館の「除籍本」転売問題勃発!まとめ
図書館の除籍本の転売問題は、公共資源の扱いと地域コミュニティの役割に関する重要な議論を提起しています。
税金で購入された本が、個人の利益のために使われることに対する抵抗感、図書館の対応策の有効性、そして地域コミュニティのモラルと責任感がこの問題の核心にあります。
公共資源の適切な利用と、地域社会の役割について、深く考える機会がもて、フリマアプリで購入側として、そのような転売目的の人に対して忠告できる社会になっていくと良いと思いました。
この問題は、単に古い本の扱いに関するものではなく、公共の財産に対する私たち一人ひとりの態度と責任を問い直す機会を提供していると思います。
図書館としての対応、法的な枠組みの限界、そして最終的には地域コミュニティの意識と行動が、この問題の解決に向けて重要な鍵を握っていると言えるでしょう。
公共資源の適切な管理と利用は、私たち全員にとって重要な課題になってきますね!

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