2025年の大阪関西万博は、いよいよ10月13日(月)の閉幕が迫っています。なかでも圧倒的な人気を集めたのが「イタリア館」。古代彫刻や名画、現代アートから最新技術、そして本格イタリアンまで、芸術と文化を体感できる空間として注目されました。
この記事では、「大阪関西万博 イタリア館」の見どころを総まとめ。代表的な展示作品や訪れる際のポイント、さらに閉幕後に開催される特別展についても詳しく解説します。
万博閉幕前に訪れたい方、行けなかったけれど内容が気になる方、そして再び感動を味わいたい方にもおすすめの情報をお届けします。
- イタリア館の必見アートや建築デザインの魅力
- 本場の味を楽しめるイタリアンや庭園などのグルメ体験
- 閉幕後に開催される特別展の見どころと詳細情報
イタリア館で絶対見逃せない展示はこれ!目玉アート3選
イタリア館の展示は、ただ見るだけでは終わりません。
芸術の歴史と革新が交差する、深い感動体験がここにはあります。
中でも目玉とされる3作品は、訪れる誰もが息をのむ美しさとストーリー性に満ちています。
とても感動した中世の芸術でした。
1. 日本初公開!古代彫刻《ファルネーゼのアトラス》

今回のイタリア館で最も注目を集めた展示のひとつが、古代彫刻《ファルネーゼのアトラス》です。
この作品は、ギリシャ神話の巨人アトラスが天球を背負う姿をかたどったもので、紀元2世紀頃のローマ時代に制作されたものとされています。
また、『ファルネーゼのアトラス』は作者不明というところでも、神秘的な存在ですよね?
この彫刻は、紀元前2世紀頃のギリシャ彫刻をローマ時代に模倣したもので、約150年頃(アントニヌス朝時代)に制作されたと考えられています。
日本初公開であることに加え、その圧倒的なスケールと精緻な彫刻表現は、実物を前にすると思わず息を呑む迫力があります。
この作品は、今まで一度もイタリアから外に出たことがない作品ということで、注目を浴びていました。本当に凄いことですよね〜〜
見る角度によって表情や筋肉の緊張感が異なるため、360度から鑑賞することをおすすめします。
2. レオナルド・ダ・ヴィンチの貴重な直筆スケッチ

ルネサンスの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆スケッチが間近で見られるのも、イタリア館ならではの醍醐味です。
今回展示されたのは、「人体比率図」や「飛行機械の設計図」など、彼の科学的好奇心と芸術的才能が融合した希少な原画の数々。
細密な筆致や数式のメモ書きなど、紙の上に息づくダ・ヴィンチの思考の痕跡に触れることで、彼の天才ぶりを実感できます。
展示エリアでは、最新のデジタル技術でスケッチを立体化する演出もあり、視覚的な没入感が非常に高いです。
もう少しゆっくり鑑賞できれば良かったのですが、写真も1人1枚と決められていて、こちらは貴重な1枚となりました^^
3. カラヴァッジョの《キリストの埋葬》を間近で体感

バロック絵画の巨匠カラヴァッジョによる《キリストの埋葬》は、圧倒的な光と影のコントラストが特徴です。
原画の持つ重厚なドラマ性は、展示空間の照明演出によってさらに引き立てられ、まるで絵の中に入り込んだかのような体験を味わえます。
この作品はナポリの美術館から特別に貸し出されたもので、宗教的荘厳さと人間の感情がぶつかり合う瞬間が画面いっぱいに表現されています。
多くの来場者が足を止め、長時間見入っていたこの絵画は、まさに「感じる」アートの真髄です。
「芸術は生命を再生させる」を体現した空間デザインの魅力
イタリア館が掲げたテーマ「芸術は生命を再生させる」は、展示作品だけでなく建築・空間全体に息づいています。
芸術と自然、過去と未来が融合した空間演出により、訪れる人に深い安らぎと刺激を与えました。
まさに「体験型ミュージアム」としての完成度の高さが、他のパビリオンと一線を画していました。
建築家マリオ・クチネッラによる木材建築のエコデザイン

イタリア館の建築を手がけたのは、世界的建築家マリオ・クチネッラ(1960年8月29日生まれ)。
日本とイタリアの伝統的な木造技術を融合させた構造で、「自然との共生」と「サステナビリティ」の思想を建築で表現しています。
特筆すべきは、建物全体に使われている木材が万博終了後に再利用される前提で設計されているという点。
再生可能資源の活用や自然光と風の通り道を活かしたパッシブ設計など、環境負荷を最小限に抑える工夫が随所に施されています。
ルネサンス都市を再現した空間演出と没入感


内部に足を踏み入れると、そこにはルネサンス期のイタリア都市を再現した幻想的な空間が広がっています。
石畳風の床、歴史的建築様式を模した壁面、噴水や広場など、細部にまでこだわった演出が、まるで500年前にタイムスリップしたかのような没入感を生み出しています。
光と音の演出にも最新技術が使われていて、来場者の動きに反応するインタラクティブな仕掛けも豊富。
特に夜間には幻想的なライトアップが行われ、静けさの中に生まれるアートとの対話が、多くの来場者の心に残る体験となりました。
アートだけじゃない!イタリア館のグルメ&休憩スポット
イタリア館の魅力は芸術や建築だけではありません。
本場の味を楽しめるグルメ体験や、ゆったりとした休憩スポットが訪問者を癒やしてくれます。
アート鑑賞の合間に味わう本格イタリアンは、五感すべてでイタリア文化を楽しむ贅沢なひとときですね。
本場の味を堪能「Eataly」レストランのおすすめメニュー

イタリア館のレストランエリアでは、世界的に有名なイタリアンフードマーケット「Eataly(イータリー)」が展開され、訪れる人々を魅了しました。
使用されている食材はすべてイタリアから直輸入されていて、品質へのこだわりが随所に感じられます。
特に人気だったのは、濃厚なトマトソースのパスタ「アマトリチャーナ」と、窯焼きの「マルゲリータ・ピッツァ」。
本場の味をそのまま再現した料理は、食通の来場者たちからも高く評価されていました。
屋上イタリア庭園で非日常のひとときを
館内の階段を上がった先には、まるで映画のワンシーンのような屋上イタリア庭園が広がっています。
ローズマリーやラベンダーなど地中海の香りに包まれたこの庭園は、来場者の癒しのオアシスとして大好評でしたが、混雑が予想を上回っていたので身動き取れない状態でした(笑)

しかし開幕当初は、木陰のベンチや小さな噴水も設置されているので、混雑を避けて一息つける隠れスポットとして人気でした。
ここではワイン片手に美しい景色を眺める人や、写真撮影を楽しむ人も多く、滞在時間が長くなるエリアの一つでした。
ひんやり濃厚!本格イタリアンジェラートの魅力
アート鑑賞の疲れを癒すのにぴったりなのが、本格イタリアンジェラートです。
バニラやピスタチオ、チョコレートなど定番のフレーバーに加えて、バルサミコ酢やアマレットといった大人向けの変わり種も用意されていました。
素材の味を生かした自然な甘さと、なめらかな口どけが特徴で、まさに現地そのままの味わい。
行列ができるほどの人気で、会場を後にする前にもう一度味わいたくなるリピーターも多かったようです。
実は技術展示も充実!フェラーリから次世代モビリティまで
イタリア館といえばアートやグルメが注目されがちですが、実は最先端のイタリア技術の展示も大きな話題となりました。


フェラーリや宇宙開発、医療福祉テクノロジーに至るまで、未来を見据えた革新が詰め込まれていたのです。
単なる技術の展示にとどまらず、そこには「人間の幸福に貢献する技術とは何か?」という深い問いが込められていました。
高齢化社会に向けた暮らしの提案とイノベーション展示
イタリア館では、超高齢化社会に向けたイノベーション分野にも光が当てられていました。
展示の中でも特に印象的だったのが、介護・見守り分野で活躍するスマートテクノロジーの紹介です。
AIを搭載したモニタリングシステムや、遠隔操作型の補助ロボットなど、実用性とデザイン性を両立させた製品が多数並びました。
また、環境に優しい住まいづくりのモデルハウスも展示されていて、「生涯快適に暮らせる家」のあり方を体感できるブースには多くの来場者が足を止めていました。
オリンピックの聖火トーチやロボット技術も注目
もうひとつの見どころは、イタリアが手がけた2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の聖火トーチの展示。
そのデザインは、歴史と未来を融合させた象徴的な造形美で、オリンピック関係者やデザイナーからも高く評価されています。
加えて、最先端の産業用ロボットや医療ロボットの実演も注目を集め、子どもから技術者まで幅広い層に人気でした。


なかでも、フェラーリ社が協賛する展示では、AI搭載型のコンセプトEV車が公開され、来場者の視線を釘付けにしました。
このように、イタリア館は芸術と科学の共存というテーマを、確かな技術力とデザインで体現していたのです。
閉幕後も感動が続く!イタリア館の名作が大阪市立美術館で特別公開
大阪関西万博の閉幕が近づく中、イタリア館で展示された名作たちが新たな舞台へと移ります。
その舞台とは、大阪市立美術館。
「もう一度見たい」「行けなかったから今度こそ」という声に応えた特別展が、万博閉幕後にスタートします。
特別展「ファルネーゼ・アトラスと2025大阪・関西万博イタリア館の宝物」
万博の目玉展示であった《ファルネーゼのアトラス》がそのまま大阪市立美術館に再登場するのは、大きな話題となっています。
本展では、アトラス像のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチやカラヴァッジョの名画、ルネサンス関連の装飾品や模型も一挙に公開される予定です。
イタリア館での展示とは異なり、美術館ならではの静謐な空間で作品をじっくり鑑賞できるのも、この特別展の魅力。
美術館の展示は撮影禁止のエリアもあるため、現地での鑑賞体験そのものがより貴重になります。
チケット情報・開催日程・見どころをチェック
特別展の開催は、2025年11月15日(土)から2026年2月16日(日)までの予定となっています(※日程は変更の可能性あり)。
チケットは公式サイトまたは主要プレイガイドで販売中で、一般は1,800円、大学生・高校生は1,200円、中学生以下は無料とされています。
また、混雑が予想されるため、週末や祝日を避けた平日の来館が推奨されています。
館内では、万博イタリア館の紹介映像や、建築模型のミニ展示なども用意されていて、アートと建築、両方をもう一度体感できる貴重なチャンスです。
大阪関西万博 イタリア館の魅力をもう一度!まとめ
大阪関西万博の中でもひときわ注目を集めた「イタリア館」。
私も実際入館しましたが、アート、建築、グルメ、技術、そして人とのつながり——そのすべてが詰まった空間は、まさにイタリアの本質を体現していたと思います。
ここでの体験は、訪れた人々の心に強く刻まれ、今なお余韻を残していることと思います。
本物へのこだわりが生んだ感動のパビリオン

イタリア館が他のパビリオンと一線を画した最大の理由は、「本物」を届けるという徹底したこだわりにありました。
実物の彫刻や名画、熟練の料理人による食体験、サステナブルな建築まで、すべてが五感を通じて「本物のイタリア」を伝えるものだったのです。

「芸術は生命を再生させる」というコンセプトが、展示・空間・食文化を通して見事に具現化されていました。
この一貫性と完成度の高さこそが、多くの人々に感動と記憶を残す理由だったと言えるでしょう。
万博に行けなかった人も楽しめる鑑賞のチャンス
万博に行けなかった方、混雑でじっくり見られなかった方にとっても、特別展は「第2のイタリア館」として再訪のチャンスとなります。
大阪市立美術館での展示を通じて、あの感動をもう一度味わえるだけでなく、より深い理解と発見が得られることでしょう。
そして、万博をきっかけに生まれた芸術・技術・食文化への関心が、今後の人生を豊かにするきっかけになるかもしれませんね。
閉幕してもなお、語り継がれるイタリア館の魅力は、未来へのインスピレーションを与え続ける存在であり続けるはずですね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
- 大阪関西万博で圧倒的注目を集めた「イタリア館」を紹介
- 古代彫刻やダ・ヴィンチのスケッチなど、芸術の至宝が集結
- 建築家クチネッラによる木材建築が「再生」を表現
- 本場の味を再現したイータリーの絶品イタリアングルメ
- 屋上庭園やジェラートなど、癒しのスポットも充実
- フェラーリや福祉ロボットなど、最先端技術も展示
- 2026年冬季五輪の聖火トーチなどデザインにも注目
- 閉幕後は大阪市立美術館で特別展が開催
- 万博に行けなかった人も再び感動できるチャンス
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