ウーバーイーツは米・ウーバーが2014年に立ち上げた、アメリカのオンラインフード注文・配達サービスで、カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置き、2016年に日本でもサービスが開始されましたが、ウーバーイーツの経営方針や社員教育などが問われるようなトラブルがあり、ウーバー配達員と配送依頼先のラーメン店の店主との騒動がメディアで報告されています。
「土下座して謝れ!」
ある配達依頼先のラーメン店が、ウーバーの配達員に向け放った一言「土下座して謝れ!」が、配達員がドライブレコーダー代わりにしているボディカメラに収録されていて、警察に被害届を出しトラブルの詳細が発覚しました。
ラーメン店の注文品の数の多さに、ウーバーイーツの配達バックに納まるのか心配で、配達バックを持って店内に入りました。
直に配達バックをテーブルに置こうとしたため、ラーメン店のアルバイトから不衛生だということで指摘を受け、床に置くわけにもいかず、自分と壁に配達バックを挟むような形で注文品を入れようとしましたが、壁が汚れるということで注意を受け、どうすることもできずに依頼をキャンセルしますと宣言したところで、店主にヘルメットのつば部分をたたかれ、「土下座して謝れ!」とまで言われるまで話しがこじれてしまいました。
配達員の言い分と店主の言い分のくい違い
注文の多さから配達バックへの収納可能かの確認もあり、店内に持込みしテーブルに置くときに、配達員は「ここに置いても良いですか?」と了解を取ろうとしたと言っていますが、店主側は了解もなしに直置きしたので注意したと言っています。
配達員は店主に暴言をはかれ、頭を殴られたと証言していますが、店主はヘルメットのつば部分をたたいたと言っています。
店主はキャンセルすると配達員が言ってきたので、待っているお客様のことを全く考えていないと、腹を立ててしまったようです。
しかしテレビを見ていた人からのコメントにもあるように、店主の暴力や暴言はよくないけれど、キャンセルをするという責任感の無さも問題です。
テーブルに許可なく置いてしまったことにも問題があり、壁につけながらバックに入れようとした時に、それも不衛生だと断った店側にも問題があり、店側はウーバーイーツに依頼しているのであれば、配達バックを持ち込むことも想定して、専用のテーブルを用意すべきではなかったのかとトラブルの原因の多さに驚きました。
経営方針や社員教育は?
ウーバーJAPANの高橋正巳社長は、「経営にあたってはレストランや配達員、顧客の3者にメリットを提供できる点が大きい」と分析していて、スマホアプリで登録した人は誰でも仕事ができる体制をつくり、空いた時間に気軽に仕事を提供できることから、規模を拡大しています。
しかしアルバイトの配達員がほとんどのため、社員教育などはされていないように見受けられます。
今回のトラブルも、アルバイト配達員の初めの言動に問題があったのではないかと考えられます。
ウーバーイーツ配達員のメリット
年齢は18歳以上(高校生可)であればOKで、性別や職務経験も関係なく、お小遣い稼ぎや副業として、学生や主婦、会社員や自営業の人にもスマホのボタン一つで仕事の依頼が入ってくるシステムなので、フルタイムやシフト制ではなく、自分の好きな時間、空いた時間を利用できます。
自転車などを利用すれば運動にもなり、仕事しながら健康的な時間を過ごすことができます。
配達の依頼を受け出向けば報酬として受け取れるので、自分で調整しながら働くことができます。
仕事に慣れてくれば、1時間1000円前後の収入を得ることができるようです。
ウーバーイーツ配達員のデメリット
18歳以上(高校生可)からで、ウーバーイーツ専用の配達バックはアマゾンの公式ストアで、黒色か緑色かを選択して自腹で購入する必要があります。
配達に使う足代わりになる物(自転車やバイクなど)は、自分で用意します。
そしてバイトやパートとは違う扱いになり、自らが自営業のような感覚で、レストラン側から配達報酬を受け取ることになるので、ウーバーイーツからは一切バイト代は支払われない仕組みです。
マンションなどへの配達では、注文されたお宅がわかりづらく配達時間が何時間もかかり、時給換算すると1時間300円にしかならない時もあるようです。
依頼のお店側とトラブルになってしまっても、自営業のような立場のため、ウーバーイーツは直接的には関われないので、トラブルを起こさないようにする必要があります。
登録と仕事開始までの流れ
オンラインで登録をすることになりますが、まず必要書類をアップロードします。
そして身分証明書 (運転免許証、学生証、保険証、パスポートなど)、自賠責保険証明書とナンバープレートの画像 (バイクと車のみ)、運転免許証 (バイクと車のみ)、顔写真 (ウーバーアプリで撮影)を送信します。
配達バッグを自分で購入し、配達方法などを約5分の動画で確認します。
WEB上で必要書類や銀行口座を登録後、アカウント承認メールが最短3営業日で届くので確認し、ドライバー専用アプリで配達情報を確認し仕事を開始します。
まとめ
結局ウーバーイーツの会社は、配達のバイトさん任せのようであり、ラーメン店の店主に「土下座して謝れ!」と言われても、会社が仲介に入ってくれることもないので、配送員はボディカメラを持って警察へ行ったのだと思います。
自営業と言われてしまえばそれまでですが、経営方針はあるにしても社員教育はされていないので、今後もトラブルは突発的に発生すると思います。
大勢のバイトさん達が働ける環境を与えてくれるのは良いけれど、責任逃れのようなウーバーの経営方針には疑問点しかありません。
雇用しているわけではないのでわかりますが、面倒くさいことから逃れるための戦略で、ちょっとズルイやり方だと思います。
今後トラブルが多発するようなら、少しは考えるのでしょうか?
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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