溶接作業やガスコンロを使った調理中は、着衣着火の原因になりやすいので、安全で引火しにくい素材の服などを、なるべく着用し、「表面フラッシュ現象」を未然に防ぐことが大切です。
宇都宮市の芸術大学で起きた着衣着火は、作品制作のために鉄板を切断する鉄板切断カッター「グラインダー」の火花が、衣服に飛び移り燃え広がってしまい、着衣着火の事故は起こりました。
その時は、燃え移りにくい素材の服を着用していたにも関わらず、着衣着火が起こってしまったので、中には例外もあるようです。

⇒ 着衣着火の事例 芸術大学学生が作品制作中に衣服へ引火し、着衣着火の事故
着衣着火の原因になりやすい素材とは? 「表面フラッシュ現象」に注意!
「表面フラッシュ現象」は、着衣に引火して、一瞬にして火に包まれる現象を言うのですが、まずは引火する恐れのある作業には、着衣の素材に注意することが必要です。
特に燃えやすい、綿やレーヨンなどの素材の着用には、注意したほうが良いです。
また、冬場のパジャマに使われることが多い、起毛の生地などは、火が一気に広がる「表面フラッシュ現象」になる危険性があるので注意しましょう!
着衣着火の原因になりやすい素材とは? 北海道千歳市の事例から
引用:千歳市
- やかんを火にかけ、ガスコンロの奥に手を伸ばした時に着衣に引火
- 仏壇のローソクの火を付けたまま、供え物を下げようとした時に、服の袖口に引火
- 首にスカーフを巻いたまま、ガスコンロに火をつけた時、スカーフに引火
- 調理中に、換気するため窓を開けようと手を伸ばし、服に引火
- 石油ストーブを囲み、会話の最中、服の袖口に引火
- タバコを吸うため、ライターで火を付けたら、マフラーに引火
- たき火をしていたら、炎が風にあおられ、服に引火
着衣着火の原因になりやすい素材とは? 「表面フラッシュ現象」を未然に防ぐ
着衣着火を防ぐための衣服の素材としては、調理中袖口に火が付くことが多いので、燃えにくい防炎加工されているエプロンやアームカバーなどを使用することが安全です。
そしてガスコンロなど使う時は、マフラーやストールなどを外すようにしましょう!
また裾や袖が広がっている服は、着火しやすいので着用を避けるほうが良いです。
冬など、着衣の表面が起毛していたり、炎が燃え広がりやすい素材の服は、わずかな炎で着火して、短い時間で燃え広がるので、燃えやすい素材の服を着ている時には十分気をつけましょう。
着衣着火の原因になりやすい素材とは? 「表面フラッシュ現象」を未然に防ぐ まとめ

溶接作業やガスコンロを使った調理中は、着衣着火の原因になりやすいので、安全で引火しにくい素材の服などを、なるべく着用し、「表面フラッシュ現象」を未然に防ぐことが大切だということがわかりました。
宇都宮市の芸術大学で起きた事故を考えると、鉄板を切断している時に出る、鉄板切断カッター「グラインダー」の火花が引火したことが原因なので、危険はどこにでも潜んでいて注意が必要です。
冬になると、着衣の表面が起毛した服や、マフラーを着用していたり、こたつやストーブなどを使用したりと、着衣着火の原因の元になるものは周囲にあります。
日頃から注意しながら、使用していこうと思いました。
着衣着火の対処法については、こちらをご覧ください。
⇒ 着衣着火の対処 止まって、倒れて、転がって! 1人でも対処できるよ
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。